前回からかなり間が空いてしまいましたが、「匠の技術 継承支援事業」の鉄瓶制作についてです。
前回は外型が完成しましたので、今回はその続きの中子を作るところです。
外型に、一定の厚さにのばした粘土を貼っていきます。
この粘土の厚さが鋳造する鉄瓶の厚さになります。
今回は2mmにのばした粘土を使いました。
ある程度砂を詰めたら、中子取りの型をかぶせてさらに砂を詰めます。
中子取りは、鉄瓶の底の部分の外型と同じ形状をしていますが、底の型よりも品物の厚さ分(2mm)小さい寸法でひいた型です。
中子取りを使うことで、底の部分は粘土を貼らずに中子を作ることができます。
砂を中子取りの口まで詰めて、砂が固まったら中子取りを外します。
最後に中子にくろみ(黒鉛の粉とアルコールを混ぜたもの)を塗ります。
くろみを塗ることで、鋳造後の品物の鋳肌がきれいになります。
くろみを塗って乾かした中子。
写真を撮り忘れたので、他の写真に写りこんでいた中子を抜粋しました・・・
外型・中子が完成したので、次回はいよいよ鋳造です。