【2020年8月20日追記】
BASE上の般若鋳造所オンラインショップにて販売を開始しました。
(※送料無料)
—————————-
新型コロナウイルス感染拡大を受け、感染症対策グッズとして真鍮製のドアオープナーを制作しました。
5月から試作を重ねてまいりましたが、7月末頃に販売開始できる見込みとなりました。
販売の詳細については改めてホームページ上でご案内いたします。
ドアオープナーは、電車のつり革やドアノブ、エレベーターのボタン、ATMなど、
不特定多数の人が触れるものを利用する場面で、直接手で触れずに使うことができる感染症対策グッズです。
金属製のものだけでなく樹脂製のものなど多数販売されていますが、当工房では真鍮鋳物で制作しました。
真鍮に含まれる銅には抗菌作用があり、プラスチックやステンレスに比べ、
本体に付着したウイルスの生存時間が短くなるという研究結果も報告されています。
※銅には抗菌作用がありますが100%抗菌を保証するものではありません。
さらに鋳物の特長を生かし、ドアオープナーの表裏両面に地紋を入れました。
新型コロナウイルスの影響が長引いている状況で、感染症対策グッズにも遊び心を加え、
少しでも癒しになればと考えました。
地紋は市松、七宝、麻の葉、紗綾形の4種類、どれも古くから日本で使われている伝統的な和柄です。
和柄には文様ごとに意味があり、様々な願いが込められています。
市松(いちまつ)
交互に並べた正方形が上下左右に途切れず続いていくことから、「繁栄」の意味があります。
七宝(しっぽう)
円形を重ねて描く七宝文様は、輪が繋がる様子から、「円満」、「調和」、「ご縁」の意味があります。
麻の葉(あさのは)
麻の葉をモチーフとして、魔除けの意味がある三角形と結びつけた文様
麻の丈夫さ・成長の早さから、「成長」、「子の健康」の意味があります。
紗綾形(さやがた)
漢字の「卍(まんじ)」を斜めに崩してつなげた文様。
無限の意味を持つ「卍」がつながることから、「不断長久」(家の繁栄や長寿)の意味があります。
当工房の製品が皆様のお役に立てば幸いです。
ドアオープナーの制作に当たり、大村ネームプレート研究所さんをはじめとする
チーム町工場の皆さんが開発した形状のデータを利用させていただきました。
また、大村ネームプレート研究所さんのFacebookで当工房製のドアオープナーをご紹介いただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。