双型06-02

匠の技術 継承支援事業(双型)⑥中子作り

前回からかなり間が空いてしまいましたが、「匠の技術 継承支援事業」の鉄瓶制作についてです。
前回は外型が完成しましたので、今回はその続きの中子を作るところです。

外型に、一定の厚さにのばした粘土を貼っていきます。
この粘土の厚さが鋳造する鉄瓶の厚さになります。
今回は2mmにのばした粘土を使いました。
双型06-01 

外型の品物になる部分に隙間なく粘土を貼ります。
双型06-02

粘土を貼ったら、そこに中子用の砂を詰めていきます。
双型06-03

ある程度砂を詰めたら、中子取りの型をかぶせてさらに砂を詰めます。
中子取りは、鉄瓶の底の部分の外型と同じ形状をしていますが、底の型よりも品物の厚さ分(2mm)小さい寸法でひいた型です。
中子取りを使うことで、底の部分は粘土を貼らずに中子を作ることができます。
双型06-04

砂を中子取りの口まで詰めて、砂が固まったら中子取りを外します。
双型06-05

中子の底のバリを取っておきます。
双型06-06

中子を外型から外して、表面の粘土を剥がします。
双型06-07

バリを取って中子の形を整えます。
双型06-08

最後に中子にくろみ(黒鉛の粉とアルコールを混ぜたもの)を塗ります。
くろみを塗ることで、鋳造後の品物の鋳肌がきれいになります。

双型06-09

くろみを塗って乾かした中子。
写真を撮り忘れたので、他の写真に写りこんでいた中子を抜粋しました・・・
双型06-10

外型・中子が完成したので、次回はいよいよ鋳造です。

 

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