今回もホームページ経由でいただいた修理依頼のうち、お客様から掲載の許可をいただいた修理事例をご紹介していきたいと思います。
釜・鉄瓶の修理についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒ 茶の湯釜・鉄瓶の修理に関する記事
今回ご紹介するのは、広島県の方からご依頼いただいた天猫釜の修理事例です。
数か月前、手取釜の修理をご依頼いただいたお客様で、今回で2つ目の釜の修理になります。
釜でお湯を沸かすと錆が出るので修理したいとのことでした。
修理前
底には鋳掛修理の跡が2か所ありました。
鋳掛の周りには割れが何か所かあります。
(光の具合で色が違いますが、同じ修理前の釜です。)
最初は内側の錆を落とす修理のご依頼でしたが、お客様と修理内容を詰める過程でやはり底入替えをして鋳掛の跡もきれいに直すことになりました。
新しい底を作るため、鋳型を作って鋳造作業を行いました。
修理後
新しい底に入替え、色を付け直しました。
口の欠けは修理せずにそのままで、とのご要望でしたので修理しておりません。
もともとの底が一文字湯口でそれに愛着があったとのことでしたので、今回入れ替えた底も一文字湯口の形を残しています。
鋳掛の跡もなくなり釜の座りもよくなりました。
今回は釜の修理と合わせて外箱(桐箱)の制作もご依頼いただき、修理した釜と一緒に納品させていただきました。
釜や鉄瓶などの鉄器、風炉などの銅器の修理でお困りの際はぜひご相談ください!
御見積りは無料です。