今回もホームページ経由でいただいた修理依頼のうち、お客様から掲載の許可をいただいた修理事例をご紹介していきたいと思います。
釜・鉄瓶の修理についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒ 茶の湯釜・鉄瓶の修理に関する記事
今回ご紹介するのは、広島県の方からご依頼いただいた手取釜の修理事例です。
ご依頼いただいた主な修理内容は以下の3点でした。
1.錆び落とし、色付け直し
2.足の除去
3.弦の制作
⇒修理前についているものより細い弦にしたいとのご要望でした。
ご依頼時に弦のイメージ図をいただいたので、それをもとに弦を制作しました。
修理前
修理前に釜に水をはって確認したところ1か所小さな水漏れがあったので、そちらも鉄漆で修理することにしました。
注ぎ口の修理跡は若干段差があったのでそちらもきれいに直すことにしました。
また、口の部分の欠けと胴体の鋳掛の修理跡は修理不要とのことでした。
修理後
足を切り取り、錆を落として色付けし直しました。
足がついていた部分も周りに馴染むよう仕上げてあります。
弦はいつも弦の制作を依頼している鍛冶屋さんにお願いして作ってもらいました。
細めの弦なので袋弦ではなく中が詰まった無垢弦です。
釜を箱にしまう際、弦を外せるようにしてほしいとのご要望でしたので、手で力を加えることで外せるようになっています。
釜や鉄瓶などの鉄器、風炉などの銅器の修理でお困りの際はぜひご相談ください!
御見積りは無料です。