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今回は茶飯釜(さはんがま)のご紹介です。
茶飯釜は、釜でご飯を炊き、その後同じ釜でお茶をいただきます。 ここ数年特に人気があるようで、3月・4月頃は茶飯釜のご注文や修理のご依頼をいただくことが増えています。
茶飯釜はこんなパーツから構成されています。
ご飯を炊くときには鉄蓋を使います。
釜に水とお米を入れてご飯を炊く準備をします。
釜の鐶付に釜鐶を通し、弦にかけて釜を吊ります。
火吹き竹で吹いて、普段よりも火力を上げます。 その後の火加減は、鎖の長さを替えることで調節します。
釜には「飢来飯」(うえきたりてめし)の文字。 (文字が見えるよう、後日撮影しました。)
ご飯を炊いている間、向付とお酒をいただきます。
燗鍋 瓢形燗鍋 般若勘渓作
ホームページに掲載している瓢形小鉄瓶と同型の燗鍋です。 鉄瓶と違い、燗鍋は底面に小さな足がついています。
しばらくすると釜から湯気が上がり始め、湯気がおさまって少ししてから釜を火からおろしました。 20~30分ほどでご飯が炊けました。
炊き立てをいただきます。
その後、汁鍋に盛った煮物を火にかけて温めます。 (写真を撮れなかったので、後日空の汁鍋をかけて撮りました・・・)
煮物を火から外したら、汁の入った鍋を火にかけます。
飯器に移したご飯をいただきます。 しっかり蒸らされており、炊き立ての柔らかいご飯とはまた違ったおいしさです。
食事の後はお茶をいただきます。
お茶を点てるときは蛇の目蓋と替蓋を使います。
ご飯を炊いた釜を洗い、お湯を沸かします。
「飢来飯」の反対側には「渇来茶」(かわききたりてちゃ)の文字。
お菓子と濃茶、薄茶をいただきました。