富山県(特に西部地域)では、お正月に天神様を飾る風習があります。
男の子が生まれるとお祝いに祖父母から天神様が贈られ、学業成就を願って毎年12月25日~1月25日に各家庭で飾られます。
一般的には掛け軸や木彫りの天神様がほとんどですが、当工房では鋳物製の天神様を制作しています。
これまでもご要望をいただいて数体制作しましたが、今回数年ぶりに制作しました。
鋳銅菅公像 般若泰樹作(桐箱入り、木製飾り台付き)
定価 ¥1,500,000-
大きさ 横42cm×奥行25cm×高さ33cm
焼型法で鋳造し、表面には伝統的な煮色着色を行いました。
煮色着色は漆や染料を塗るのではなく、銅器を薬液で煮込み表面に酸化被膜を形成させて着色する技法です。
そのため、金属の種類により着色後の色は異なります。
今回は黒味銅に少量の金を加えた地金を使ったため、黒色に仕上がっています。
また、胸の梅鉢紋には布目象嵌で金箔を貼り付けました。
仕上げ前
ちなみに、仕上げ前はこんな感じです。
鋳物をした状態から、バリを取って表面を荒く磨いた状態です。
仕上げ、象嵌後
表面を仕上げて象嵌を入れるとこんな状態になります。
この後、煮色で着色して完成です。
床の間に飾るとこんなイメージです。
(掛け軸は付属しません。)
こちらの鋳物製天神様、一点のみ在庫がありますので11月末までにご注文いただければ12月中旬ごろに納品可能です。
お問合せ等はメール、FAX、お電話にてご連絡ください。